つくば市収入役 細田市郎様
「TXとつくばのまちづくり」2005年9月7日例会




筑波研究学園都市は建設から30年、概成(S55年)から25年が経過し、筑波大学や
多くの研究機関が立地、また都市的なインフラも整備され、良好な居住空間も創出され
ている。

・また、S60年の科学万博を機に、多くの企業が立地(260社)、今や世界の研究開発セ
ンターとしての名声を得ている。

・そして、今年は念願のTXが開通、更に数年後には世界の玄関口である成田と首都圏
中央連絡道により結ばれる。・このように、つくばは、我が国の社会経済情勢が低迷して
いる中にあって、他に例を見ないほど、活気のある地域になっている。

・一方、つくば市は、これまで合併を重ねてきたまち、様々な問題・課題もある。

・このような問題の解決を図り、TX開通を絶好の機ととらえ、活力に満ちた、真に住み良い
つくばを創って行きたい。

1. 研究学園地区の再整備、沿線開発
<つくばエクスプレス>

約58km、20駅、つくば市内に4駅(県内に6駅)朝・夕のピーク時に6本/h、
秋葉原〜つくば45分(最速)

(1) 研究学園地区の再整備 ・ 学園都市は研究機関の集積では世界的に知られているが、
住む所いわゆる居住空間としての良さは以外と知られていない。しかしながら、ここに一度
住んだ人は住み良さに離れたくないという話しも聞いている。

・そして、TX沿線のまちづくりは、この学園地区の都市機能や、ここに生まれてきた教育、
医療、福祉、文化などを生かし、かつ周辺の自然環境を取り入れながら、街づくりを進めよ
うとしている。
このようなことから、学園地区は本家本元になる駅であるが、例えば、中心地区は鉄道を
想定した街づくりでなかったことなど見直しも必要と考えている。

・中心部のまちづくりは、鉄道によりつくばの玄関口として、より中心性、拠点性が高まる
事から、シンボル性やにぎわいづくりなど都心機能・都市的便利性の充実、公共交通などの
交通ターミナル機能の充実、街並みなど都市的快適さ、そして、安全・安心づくりが基本と考え
ている。

(2)沿線のまちづくり

・駅を中心に4ケ所で新しいまちづくりが進められている。

・まちづくりの基本 ・ユニバーサルデザイン、緑豊かな街、など魅力有る街

・ゆとりのある住宅、マルチメディア住宅など、夢の実現できる住宅の提供

・ちょっとしゃれた都会生活と程よい田園生活というつくばならではのライフスタイル=つくば
スタイルの提供。

・つくばスタイル・・・・・「郊外ならではの潤いと楽しさ、都市的な快適さ、そして、つくばなら
ではの知的な環境などをともに享受しながら人々が自分の希望に合わせて、住む、働き、学び、
遊ぶことのできるライフスタイル」いわゆる、つくばスタイルが実現できるまち、をコンセプトに
まちづくりを進めている。

・学園地区は都会的なところと田園的なところが調和し、市民レベルの文化活動、或いは
国際性を有した一定の生活のスタイルができつつある。

沿線のまちづくりは、このような今あるつくばならではの暮らし方をベースにし、今後TXに
よる東京都の接近性やつくばの周辺部の豊かな自然など様々な資源を活用し、いろいろな
人々のニーズに合った暮らし方、いわゆるライフスタイルそのもののブランド化を図ろうとする
もの。

2、つくばらしさを創る。つくばからの発信。
@科学技術
A 文化・芸術・国際性
B首都圏へのアトラクションゾーン

おわりに
・豊かな自然と科学技術・文化が融合した街づくり
・TXにより、周囲の豊かな自然、農業が生きてくる。