水海道ロータリークラブ会長幹事挨拶
2015-16年度 会長方針

国際ロータリーは今日から新たな年度に入りました。世界中のロータリアン120万人余の中の3人のリーダー、ゲーリー・フォアンRI会長、第2820地区藤居彰一ガバナー、水海道クラブ武藤康之会長、彼らは、昨年度それぞれの立場で、その職責を見事に果たし、国際ロータリーの歴史にその名を残しました。

 当クラブに於いても武藤会長、山野井幹事は第
52代会長幹事としてクラブの発展に大いに尽力されました。

 
新年度の始まりにあたり私は、先ず以て武藤・山野井年度の、その功を称え、労を労うものです。武藤会長・山野井幹事、ご苦労様でした。

 そして武藤・山野井年度を支えた理事役員の皆様、地区役員として出向し水海道クラブの名声を内外に轟かせた方々、さらに例会やクラブ行事に積極的に参加しロータリアンとしての義務を果たされた皆様、これら全ての皆様に対し、私は衷心から敬意を表し賛辞を呈する次第です。

さて私は、皆様方から201516年度水海道ロータリークラブ会長職を与えて戴きました。微力ではありますが誠心誠意この職に取り組む所存です。

 会員の皆様におかれましては武藤・山野井年度同様に、新年度にも変わらぬご協力ご厚情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げる次第です。

さて、海の向こう、米国シカゴの地に国際ロータリーが創立されたのは1905年(明治38年)、創始者ポール・ハリスは、ときに36歳でした。同年、日本では、奇しくもポールと同い年の伊予松山出身の帝國海軍少佐秋山真之が、連合艦隊司令長官東郷平八郎の作戦参謀として、日本海海戦においてロシア・バルチック艦隊を撃滅いたしました。

歴史を遡り、1905年という年は、彼方では国際ロータリーが創立され、此方では國の興廃を賭けて大国ロシアに戦いを挑んだ年でもありました。当時の日米両国のその彼我の差に、そのころの未来に生きている私たちは、今、その思いを新たにします。

ところで、この国際ロータリー創立の5年前の1900年(明治33年)、この地に茨城県下3番目として旧制水海道中学が創立されました。

 天下国家に有為の人材育成を目指し、茨城県下いち早く旧制中学を誘致したこの町の人々が、建学の精神の象徴として、さらに新設の学び舎の将来の永遠を希求して用いた『済美』という言葉があります。その『済美』はまもなく組織された同窓会の名称としても使用され、爾来、教職員、同窓生に語り継がれ、海中
115年の歴史を今に語り継いでいる言葉のひとつ、でもあるのです。

その『済美』の語源は紀元前、孔子が著した『春秋』からの出典と言われております。

『春秋』は中国の古典五経の一つ魯の歴史書で豊富な史実に基づき、国家興亡の理を説き、経国の策を述べ、かつ処世の指針を余すところなく示しているものです。

 この『春秋』の解釈書として紀元前
320年ごろ、書かれた『春秋左氏傳』の文公十八年の一節に、「此十六族也、世済其美、不隕其名、以尭於至」<通釈:この十六族は、子孫代々その美徳を立派に受け継ぎ、その名声を落とさず、尭の時代まで至りました・・・。>とあります。

この『春秋左氏傳』の一節にある「此十六族也」という主語を「水海道ロータリークラブは」という主語に置き換えて原文に投影させると、紀元前中国孔子の教えは、新解釈の文章として新たな命を授かり蘇生され、水海道ロータリークラブの実態を映す、次のような文章に生まれ変わるのです。すなわち

「水海道ロータリークラブは1963年創立され、爾来52年弛まぬ歩みを続けてまいりました。初代石塚峻会長以来、この水海道ロータリークラブは、代々その美徳を立派に受け継ぎ、その名声を落とさず、以て武藤康之会長の時代まで至りました」と、なります。実は、これが、昨年開催された地区セミナーPETSで講師役のパストガバナーから問われた「クラブの実態を把握せよ・クラブの良い点は何か?」に対する、私なりの答えなのです。  

さらにPETSでのパストガバナーからの、もうひとつのご指摘「クラブの継続性を図れ」に対する私見を上記の文章の前後に加筆すると、次の様に膨らむのです。そして、必然、それは私の会長としての所信とも成り得るのです。

 すなわち「
1905年米国シカゴでポール・ハリスが点したロータリーの炎は、燈々無尽、やがて日本にも伝播し、水海道ロータリークラブは1963年創立され、爾来52年弛まぬ歩みを続けてまいりました。初代石塚峻会長以来、この水海道ロータリークラブは、代々その美徳を立派に受け継ぎ、その名声を落とさず、以て武藤康之会長の時代まで至りました。

 武藤・山野井年度を受け継ぐものとして、私は
K.R.ラビンドランRI会長メッセージ<世界へのプレゼントになろう>2820地区倉沢修市ガバナー<初心にかえり 新たなる一歩を>の方針に沿って、水海道ロータリークラブが築いてきた伝統を基軸に、会員の皆様が新天地で(新たな委員会に所属して戴くことになる)心機一転、想いも新たに奉仕の理想を求め続ける活発なロータリー活動を展開していただく中から、希望に満ちた未来を目指した新たな方向付けも、そして私たちの思い描く水海道ロータリークラブの姿も、次第にその輪郭を現してくるのではないかと考えます。

 そこで私は
<求め続けよう奉仕の理想を>をクラブ会長方針に掲げ、会員の皆様のご協力とご指導ご鞭撻を賜りながら全員参加のロータリー活動を展開して、次年度斉藤・北村英明年度に継続して参りたいと考えます」

さて会長所信の結びは、もう少し肩の力を脱いだソフトな台詞で語りましょう。ロータリーの活動を旅に例え、会員を旅人に例えるなら、今日、ここに新たに旅支度を整えた55人の旅人が勢揃いしました。多士済々、年の功も趣味趣向も異なる面々が集う旅の一座が構成されました。

芭蕉は詠みました。「月日は百代の過客にして行かふ年も又旅人也」とか。

旅の青い空に拡がる一朶の雲をめざし、行く先々の風流を味わいながら、ときに路傍の小さな草花さえ愛でることも忘れず、そして何より名物の食べ歩き、美味しい酒・肴に舌鼓を打つのも、また一興でしょう。名所旧跡を訪ね歩くのも、緑の芝生に白球を打ち放つのも、又然り。色々な旅の楽しみ方、楽しい出会いも待ち受けていることでしょう。大いに楽しみましょう。

道中の安全を期して、今年の旅は、先達は海老原良夫と松崎隆詞が、そして殿は斎藤広巳と北村英明が、相努めます。

さあ、みなさん、水海道ロータリークラブ201516年度1年限りの旅に出かけましょう。 

2015-16年度  幹事方針

 本日より幹事という大役を務めさせていただくにあたり一言ご挨拶申し上げます。

 前年度会計を仰せつかり、当初非常に戸惑いましたが会員の皆様のご協力により何とか無事終わることができました。誠にありがとうございました。

 本年度は、海老原会長の補佐として会員の方々と今まで以上に連絡をとり、幹事としての仕事を全うし、そして楽しく進めて活きたいと思います。皆様のご指導ご協力の程よろしくお願いします。