鈴木 豊会員卓話:2003年2月26日例会にて
職業分類:土地家屋調査士  
(有)ワイ・エス・プランニング
代表取締役

 角田プログラム委員長さんより2週間前にお話がありました。私は、例会の卓話の時間を自己修練の場として挑戦してみたいな、と思っております。話の進め方として3段階に考えております。1番目に地区会計長としての思い出、2番目にロータリーの歴史と改革について、時間が余れば自分の仕事関係の話をしたいと思っております。

 それでは、思い出話に入らせていただきます。北村年度は、北村・松坂両氏の名コンビの下に私は、まったくの黒子役に徹し行動しました。ロータリーの貴重な浄財を預かり、運営を行いましたが、会員数の減少に反するように事業の拡大。

 北村年度からは、ガバナー補佐制度、内容ががらりと変わったPETS・地区協議会等、盛りだくさんの事業が目白押しであり、各委員会に予算内でより多くの成果を挙げていただく為に色々と衝突もありましたが、北村・松坂両氏の協力の下、公認会計士の先生の厳しい監査を何度か受け、昨年の8月には滞りなく決算報告が出来ました。これもひとえにホストクラブの皆様の絶大なるご協力の賜物と深く感謝申し上げます。

 次に、ロータリーの歴史ですが、皆さんご存知の通り「ロータリーの友」の最初のページに『ロータリーとは』でロータリーの誕生とその成長・日本のロータリーが毎号に掲載されております。そこで、ポール・ハリスの生い立ちについて少しお話させていただきますと、雑貨商を営んでいた父の2度に及ぶ破産で、一家離散し、彼はバーモント州ウォリングフォードの祖父母のもとに預けられました。

 1886年バーモント大学に入ったのですが、新入生に活を入れた責(彼は無実であった)を負い退学。1888年プリンストン大学に入学したが、祖父の死亡で学費が続かず、やむなく中退その後、働きながらアイオウ州立大学を1891年に卒業し、弁護士資格を取得したのです。しかし社会勉強をするために5年間放浪の旅に出ました。

 この間に17種の職業を経験しています。また、医者である叔母の夫は、患者や困っている人の救済に熱心で、治療費の請求には目もくれないような人だったといいます。

 そして、人生のこと、自然のこと等を夢のように語り伝える園芸家。これらの人たちが彼の人格形成に強い影響を与え、それらがロータリー運動の根源をなしていると考えられます。

 そして、もう一つは農村育ちの寄る辺ない一青年弁護士ポール・ハリスが大都市の中で孤独感に苛まされ、親睦を主とした会合の必要性を強く感じていた折、彼の友人弁護士と夕食後の散歩の途中、その友人が様々な商店主と親しく話をしており、彼をその人たちにどうだろう、という考え方が浮かんできたのです。(ロータリー情報資料集より)

 ロータリークラブの組織ですが、国際ロータリーに加盟しているクラブは、標準ロータリークラブ定款を採用しなくてはなりません。国際ロータリー定款・クラブ定款もその変更は規定審議会の議決によらなければ出来ません。クラブ細則はクラブ自身の事情に応じて変更可能です。しかし、細則はクラブ定款、国際ロータリー定款と矛盾してはなりません。細則の改定がクラブ例会の出席全員の3分の2の賛成によって改正することが出来ます。

 定款細則は1922年6月6日に出来ましたので、その前に出来たクラブは定款細則に従わなくもいい、ということで、東京クラブが日本では唯一のクラブです。

 今年度はロータリー創立98年が経過するようですが、来年は、世界大会が大阪で開かれ、2年後には、100周年記念が各地で盛大に行われることになります。この98年間は、時代と共にロータリーも変化してきていると思いますが、基本はポール・ハリスが唱えた奉仕と親睦というのは変わってないのではないか、と思います。

 10年前のロータリーは人員増加、豊富な資金にて行われた良き時代はもう終わったと思います。今は無駄の無いスリム化を計って効率よいロータリー活動にしていかなければならないと存じます。

どのような改革が必要なのか、自分なりに考えますとWCS・交換学生・GSE・米山奨学生等のあり方ではないかと。

前に述べましたが、標準ロータリークラブ定款により、RI・地区・クラブはつながっておりますが、私は地区ガバナーとクラブ会長は同格と思っております。ガバナーは権威者であって権力者ではないと思っているからです。

 今後の水海道ロータリークラブは、奉仕と親睦のほかに、地域社会に根ざした運動が必要。また、的確な情報、迅速な情報を駆使することが必要だと思います。松坂地区幹事が「水海道は良く纏まっているよ。58クラブの中で誇れることだよ」とよく言われます。

 たとえとして「モンロー主義」という言葉を良く使われます。しかし、これからは大いに地区へ参加し、そしてクラブへの情報の提供と地区の権威者となるべきだと。それがクラブの活性化につながると思います。