鈴木 豊会員卓話:2001年2月7日例会
職業分類:土地家屋調査士  
(有)ワイ・エス・プランニング
代表取締役
「国際理解月刊に当たって」

 一番身近な存在と言うことで私に卓話の依頼がありました。本来なら地区の青少年交換委員長とか国際奉仕委員長さんからスピーチをいただければよかったと思いますが、私も地区交換委員として2年間努めておりますので、物足りないかもしれませんが卓話をさせて頂きます。

 先ず、お礼の言葉と言うことで、昨年、水海道から伊藤茱莉さんを交換学生としてフランスに出していただきました。その代わりとしてドイツからの交換学生ドゥニヤ・ローズさんを見事なまでに一年間クラブの皆さんにお願いしお世話を頂きました。

 これはひとえに水海道クラブが地区の上ではエリートクラブとして認められていることに他ならないことです。地区57クラブの中ではトップに値するほどの国際奉仕活動を行っていることで水海道が認知されると言うことは、青少年委員の立場にある私にとっても鼻高々のものがあります。

 これは先程、お話にあったオーストラリア・ツウンバRCとの13年間に培われたノウハウと言うものが問うクラブに存在するからこそ、こういう活動が出来るのではないかなと、先輩各位の今までの活動に感謝するものであります。

 さて本題に入らせていただき、地区青少年委員長が常日頃言っている言葉を紹介します。
「青少年プログラムは世界と未来の種蒔きです。今まいた種が10年先、20年先に世界中に花を開かせ、その果実は世界の平和をもたらすものです」と力説しています。

 私も本などで調べ、自分なりにまとめたものがありますが、言い換えればこのプログラムは子供の世界観を広げると同時に自分自身を成長させ、やがて大人になり地域社会において指導者としての役割を果たすようになる。そして青少年交換における経験の成果がその役割の中で生かされるようになると思われます。

 ですからロータリーの青少年交換は世界理解と平和の推進に大きな貢献をしていると言う大きな目的を持ったプログラムであると言います。このような立派な目的を持ったプログラムを成功させる為、地区・ホストクラブ・ホストファミリー・カウンセラーの皆様が最高の環境を作り出すよう日夜努力していると言う大きな命題があるのです。

 このような話をしていると眠くなりますし、また、時間もありませんので省力させていただき、身内のクラブ内ですので本音の部分を申し上げます。

 交換学生の募集は3月頃から始めますが、一人の交換学生を送り出すことになると見返りとして受け入れをしなければなりません。したがって各クラブが知りごみをして、なかなかスポンサーになってくれない、或いは受け入れ先高校が見つからないと言ったことで、容易ではありません。

 交換学生が決まり、送り出すわけですが、送り出すまで6回ほどのオリエンテーションをしますので、送り出す子供には殆ど問題はありません。ところが受け入れる子どもになると色々と問題を起こす例があります。

 特に英語圏(欧米)の子どもが優越感を持っている故に問題を起こしがちです。この子達の費用は少なくとも年間100万〜120万円はかかります。

 私見になりますが、私は豊な国の子どもは受け入れる必要はない。もし日本で学びたければ自費でやっていただくのが良いのではないかと思うのです。そのお金はアジアの恵まれない国々の子どもに向けたいと、私は常々考えているところです。

 尚、日本のホストファミリーは、とかくオーバーサービスしがちですが、これも問題があると思います。

 ロータリーでは、この他、国際親善奨学生やGSEの受け入れ、また日本の場合、米山奨学生の受け入れでも多額の費用をかけているわけで、このあたりの見直しも今後、考えていかねばならない問題でありましょう。

 現在、21世紀に突入し時代の変革期にあります。企業とか会社ではリストラを図り、人員削減をしながら組織の編成替えをすることが急務とされています。しかし、、このロータリーの組織はバブル期からずっと変わっていないのではないか、時代の変革に乗り遅れているのではないかと言う気がいたします。

 IMで会員増強とか楽しい例会にするといった話題が提供されましたが、そういったことも含め、基本的な事から考えていかねばロータリーの存在は考えられなくなるのではないでしょうか。

 地区の変革を担う次期北村ガバナー・松坂地区幹事お二人に、今後のご期待を申し上げて終わります。