鈴木邦彦会員卓話:1996年12月4日 | ||
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「ヨーロッパ旅行に参加して」 足腰がそろそろ弱ってきたところなので、一度、ヨーロッパあたりでも見てきたいな、と思っていた折、特別なツァーがあるのでお誘いを受け行ってきました。このツァーは実はホテル学校の生徒さんの研修旅行で、素晴らしいホテルに泊まれるとのことでした。 行き先は、ドイツのバーデンバーテン、イギリスのロンドン、フランスのパリ、イタリアのローマというごく限られた場所でした。 以下、各地のホテルについて ○バーデン・バーテン この地は温泉地ですが、日本の観光目的の温泉地とは異なり、昔から有名な国際温泉場です。ここでは、病人の治療の一環として温泉を利用しています。 ですから医師から処方箋をもらい、その処方箋に従った治療法をするという風になっています。 とにかく数世紀もの歴史ある温泉ですから、ホテルの部屋は素晴らしい彫刻が施され、また調度品も素晴らしいものが置いてあったりと、それは立派なものでした。 ○ロンドン ザ・サモイというホテルに宿泊しましたが、今まで日本人で泊まったのは越路吹雪ぐらいとのことで、日本人は殆ど泊まらないホテルでした。5つ星以上の超一流ホテルとはこんなものなのかと驚かされたのは、何と言っても調度品のすごさと、それに掛けられている絵画のどれも素晴らしいということです。 ホールは天井が高く、柱も床もすべて大理石。私たちの泊まった部屋も、洗面所からバスルームに至るまで分厚い大理石でした。その他、シャンデリア・ベッドとその素晴らしさをあげればきりがありません。とにかく、超一流は凄いな、の一言に尽きるといった感じでした。 ○パリ ベルストールという、大体、国の首相・大統領といった方々が泊まるホテルに宿泊しました。スウィートルームを見せてもらいましたが、ただ驚くだけでした。 ここでは、バスタオル掛けになっているところまでスチームが通っていて、使用する時、気持ちよく出来、こんな細部まで心遣いをしているホテルの態度のは感心させられました。 ○ローマ ハッスラーというホテルでしたが、ここはローマの中で一番高いところに建てられていました。食堂が6階になっていたのでそこへ行くと、ローマの町が手に取るように一望できるといった素晴らしい眺望のホテルでした。 今回の旅行で私はオープンシャツも持って行きましたが、それを着る機会はありませんでした。2週間ずっと背広とネクタイで通し、肩が凝ってしまいました。食堂ではホテルマンの人達はタキシード姿ということで、つい、こちらも緊張してしまった次第です。 普段、味わえない雰囲気を味わい、私にとって二度と出来ないであろう経験をして帰ってきました。 |