染谷秀雄会員卓話:1999年5月12日例会 | ||
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「仕事のこと、趣味のこと」 ロータリークラブに入会して約4ヶ月、いろんな方達から「慣れたか」と言葉をかけられますが、未だ頭が痛くなったりもしています。 先日も鈴木さんから卓話をやれと言われ、それ以来、寝つきが悪くなり、また今日など、普段美味しい食事もやっと食べたような状態で、大分緊張しています。 皆さんの前でお話しすることは趣味の事とか仕事のことしかありませんので、私どものやっている仕事は馴染みのない仕事ですので、その辺から喋らせていただきます。 うち(会社)の仕事は集合住宅、要するにマンションとかいった建物の壁の部分(間切りパネル)と造っている会社です。 同業者は茨城で他に1件、何故、県内で2件しかないのかと言うこと、早い話、儲からないからです。(笑)以前はこの辺にも数件ありましたが、ほとんど倒産に追い込まれてしまったと言う経緯がございます。 間切りパネルの製作ー普通マンションの部分と部屋の仕切りは大工さんが入って木材を切って石膏ボードを貼るという仕事になりますが、これを全部、工場生産でやってしまうと言うことが私ども会社の仕事なのです。 私の家はもともと東京で鉄工所を営んでおりましたが、田舎(祖先の出)へ移り住んでから木工業へと転業しました。鉄から木工へと変えることは大変な冒険はあったと思いますが、昭和47〜48年頃は所謂、マンションブームがあり、鉄より木工のほうが儲かったことを聞いております。人でも一時60人位はいたとのことです。 大体、住宅加工数が建築の目安になるわけですが、バブル期には年間実績で約160万戸もあったのですが昨年は110万戸で50万戸も減少しています。 今年の予想は100〜110万戸で、予想より通常の10万戸程度は低くなり景気の落ち込みが見込まれています。 撃ちの製品はどんなところで使われているかと言うと、殆どは東京都の都営住宅へ納められています。パネル加工、即ちプレハブ法でやるものなので、大工さんが約3週間かかるものを1週間ほどで済ませてしまいます。 また、間取りを変えたいときはパネルを外すだけなので簡単に変えられる利点があります。 現在、木材は手に入りにくくなっており、従来輸入国であったインドネシアからは来ず、半分はアメリカ、あと半分は北欧やロシアから輸入しています。 石膏ボンドには加工し易いが粉塵の問題があり、パネル製品を作る仕事は益々、やりにくくなるだろうと予想されます。 |