染谷秀雄会員卓話:2003年5月28日例会にて
 
職業分類:木材加工
協誠工業(有) 代表取締役
 今現在、私の会社では4名の知的障害者を雇用しております。

 会社で障害者を雇用したきっかけは、労働基準協会に知り合いがいて、何とか使ってもらえないかということで、何の考えも無く働いてもらいましたが、障害者の雇用関係でいろいろな人と交流を持つうちに、現在ではボランティア活動になってきました。

 本来、障害者の雇用については56名以上の社員を抱える事業所では、障害者を1.8%雇用することを義務付けられていますが、実際のところは1.4%台といったように低い数字になっています。

 知的障害者とは18歳までに明らかに知能が低い状態をきたした人、知能指数が70以下である。原因は生まれた後に頭を打ったり、高熱を出して脳に障害を受けたり、難産のため脳を圧迫されるなどが原因だとされています。

 障害者を雇用している会社の実態もいろいろで、人件費を下げる為に雇用している会社、汚れる仕事でなかなか、人が勤まらない会社、単純な仕事の多い会社など色々あります。

 実際彼らは、会社で可愛がられて働いているのはごくまれで、いじめにあったり、暴力をふるわれたり、また女性では身体を触られたり、といったように辛い目に遭っている人も多いようです。

 賃金については、原則として県の定める最低賃金を支給しなければいけないそうですが、労働基準監督所に賃金の免除申請をすれば、最低賃金以下で雇用することは可能です。