瀬戸隆海会員 2009.9.30例会

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「GSE報告@」
 この一か月、普段でしたら季節の変わり目ではありましたが、今年に限って日本は総選挙があり、政権交代という激動の時期に日本にいなかったのは、まるで浦島太郎のようでした。

 ネット社会といえ、現地のパソコンでは日本語が化け文字で確認できず、持って行ったパソコンも見ているような時間もなく、とても辛かったのを覚えています。携帯も、通話ができればまだいい方で、ちょっと市街から離れると音信不通状態。都市部でも携帯ネットもつながりません。

 そんな一か月を過ごさせていただきました。まだ、フィリピンやタイの方がましかなって・・・・・。

 今回の研修先は、5610地区と申しまして、アメリカのサウスダコタ州を中心とした地域で、ミネソタ州、アイオワ州、ネブラスカ州にまたがる10分区44クラブで、おおよそ2300人の会員を有している地区であります。

 はっきり言って、アメリカの田舎町。よくいえば、西部劇にでも出てきそうな街並みが今でも現存し、古き良き時代のアメリカとも言えばいいのでしょうか。アメリカであっても、かなり治安が良くて、人々もとても親切な人ばかりです。自然があふれていて、日本では見かけられない動植物がたくさんありました。

 家庭の庭には、小鳥用の餌置きがいたるところにあって、ハミングバードをはじめとする小鳥が、当たり前のようにやってきます。

 とても耐えられないのは、スカンク。ときおり道路を歩いていて、車が寄ってくると臭気を発し、その臭いが窓を閉めている車の中に充満して耐えられない状態になります。

 GSEの期間中、例会訪問したクラブは12クラブ。プレゼンは、公式的には14回。伺ってみると、今まで無く多いプレゼンの数だそうであります。

 それだけ、日本に対して関心度がたかいのか、それともGSEプログラムに対しての理解が高いのか。とにかく、当初スケジュールを渡された時は、あまりの綿密な行動表に驚かされました。

 我々のグループのそれぞれの職業は、市役所職員、原子力発電関係、日立関係、陶芸家ですので、それぞれの訪問地において必ず職業に応じたプログラムが組み込まれておりました。ですから、こんなことを言っては申し訳ありませんが、最後の頃は癖々とした感じであります。

 しかし、さすがロータリアンとあって、地元に対する顔の広さというか、人脈というか、影響力は多大で、到底計り知れないものがいたるとこに感じられました。

 というのも、ID管理がとても厳しい施設に入ったにも関わらず、案内役の人以外にも大勢の施設関係者が挨拶に来られ、予定外の施設にまで入れてくれることでありました。さすが、ロータリークラブとさえ思いました。

 さて、多くのロータリークラブを訪問して感じたことは、若い人もさることながら、職業をリタイアした人が大勢いることに驚かされました。その方々に聞いてみると、リタイアしたので時間ができたから、ロータリークラブを通してボランティア活動をしたいということだそうです。 

 今回、そういう方々の活動が目覚ましく、GSEメンバーのホームスティとか、送迎案内とかについては、ほとんどがそういう方々の奉仕でありました。とても、元気があります。

 また、地域の人々もロータリークラブを理解してか、ロータリークラブの人が我々を多くの人に紹介してくださり、ロータリークラブ以外の方々からも多くのサービスをいただきました。

 数をあげればきりがないのですが、海外から来たゲストということで、入場料が無料になったり・・・・・。日本では考えられないことです。

 それだけ、地域に根差したロータリークラブなのでしょう。

 今回、GSEに参加させていただき、感じたことは、多くの若い人に海外の状況を見ていただき、日本の国情にあった素晴らしいことを学び、また、日本の良さも感じていただきたいと思うのであります。

 海外がすべて良いのではなく、日本の良いところを感じ、悪いところを是正していく感覚を身につけていただければと思うのであります。是非とも、水海道クラブからも多くの若い人を推薦していただき、地元の発展の糧となるような人材を育成していただければと思います。

 このような素晴らしいGSEプログラムを体験させていただきましたこと、ここに御礼申し上げ、報告にかえさせていただきます。
 

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