松坂興一会員 2015.11.4
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近頃思うこと
 日本国憲法が制定された1946年11月3日から69年がたった訳ですが、憲法改正と言えば絶対的にタブー視された時代から、現在では国会において与野党の議員の多くが、憲法の見直しの必要性を認めております。

 日本の憲法は終戦の翌年に立憲主義に基づき制定され絶対的なものと思われております。然しながら同じ敗戦国のドイツでは、数十回も憲法の改正が行われており、わが国とは大変な相違があります。

 時代の推移と共に、より良いものに変わることは、私は当然と思いますがいかがでしょうか。先の国会で問題になった安全保障法制の国会審議でも、立憲主義に反すると多くの憲法学者の反対論で政治運動化されたことはご承知のとおりですが、最初から「憲法には指一本触れるな」と言うような考え方は、如何なものかと思っております。

 改正すべき点は、いつも問題になる9条ばかりではなく、1票の格差、両院の選挙制度の問題、両院の役割についても明確にする必要があると思います。

 いずれにしても日本が69年間憲法を改正せぬうちに、欧米の先進諸国は、新たな統治原理や技術を憲法に盛り込んでおります。

 「指一本触れるな」と言っている間に、いつの間にか憲法後進国になりかねないことが心配です。 
 

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