秋田政夫会員 2012.9.12          Topに戻る
 
「地区ライラ5年間を振り返る」
 ライラを含めた新世代奉仕活動とのかかわりを持つことになりましたのは、クラブ入会後9年目に初めて青少年奉仕委員長(現新世代奉仕委員長)を当時クラブ会長でありました鈴木邦彦会長さんから任命されたのがスタートでした。

 そして、この年度は世界中のクラブの青少年奉仕委員会に、たいへん衝撃的なプログラムが突然RI会長から要請あり、当委員会としてはたいへん慌てた忙しい年度でした。

 そのプログラムの内容は「地域内の18歳以下、若者の未来のために地域のリーダーを集めて新世代のための会議を行うように」との要請でした。

 その当時、水海道市、谷和原村の小中学校,高校生代表の参加の下、両市村長、両教育長、警察、商工会、青年会議所からの出席を頂き水海道生涯学習センター、市民会館にて自由討論形式の会議を開催しました。このプログラムはその後松坂会長、飯塚会長年度を経て3年間継続し、終了をしました。

 しかし、現在でもこの新世代会議を開催しているクラブをロータリーの友の記事で見ることがあります。今、改めて考えるにこのプログラムは若い世代の中にクラブが果たしていくや役割を知る上で貴重な経験でした。

 さて、ライラセミナー,ロータリー青少年指導者養成プログラムについて思い起こしてみたいと思います。ライラとの出会いは、たいへん衝撃的で晴天の霹靂とも言うべきでした。

 それは、2001~2002年度に水海道ロータリークラブにとってその歴史上、初めて2820地区北村ガバナーが誕生した年度でした。そして、北村ガバナーを直接支えていかなければならない地区役員、委員の選考に際して、松坂地区幹事さんから有無を言わせず、新世代奉仕並びにライラ委員長を任命されました。

 全くライラについての知識もなく不安、心配が交差する日々が流れる中、前年度の終わりに前地区委員長との引継ぎが関係役員、委員立会いの中でつくば市の東雲で行われました。緊張と重責の中で出された食事が喉をとりませんでした。

 なぜなら、委員長として引継ぎ内容が全く理解できず、ただ前年度のライラセミナーの記録誌1冊を渡されただけでおそらく先輩関係者はハラハラ、ドキドキだったことと今も思っています。

 そして、北村ガバナー年度前半は地区事務所にとっても、クラブにとっても最大のイベントであります地区大会の準備に忙しく、そして11月17日から18日に開催された国際会議場での地区大会も無事盛会の裡に終了しました。その興奮と感動の余韻を残し、新年を迎え、4月19日からの第22回ライラセミナー開催の準備にとりかかりました。

 相変わらず期待と不安の中でしたが、当クラブが小島会長のもとホストクラブとなっていただきましたので、少しずつ不安が解消され、また、ライラセミナーについての情報、知識も少しずつ身につき、理解が出来るようになりました。

 この時の新世代奉仕総括委員長は、水戸さくらRCの島村さんで、過去にライラ委員長として、ひたちなか自衛隊でセミナー開催の経験を持ち、新世代奉仕活動への熱い想いがことさら非常に強い方でした。そしてこの年度、水海道RCクラブでの国際親善の経験を活かし、第22回ライラセミナーに初めてライラでの国際交流を取り入れてみました。

 地区の国際奉仕委員会、財団奨学生、青少年交換学生、米山奨学委員会への協力を要請し参加をしていただきました。このようにして、100名の参加を頂き日本の青少年と外国の学生を交えた3日間の青少年指導者養成プログラムセミナーは当クラブの人的、物心両面の強力なバックアップを受け終了できました。

 そして、その年年度が代わり、土浦南RCの片岡ガバナーの下で7ヶ月後の11月に再び第23回ライラセミナーを再びあすなろの里で開催することになってしまいました。続いてセミナー開催でしたが、当クラブ田中会長のもと、こころよく再びホストクラブを引き受けてくださいまして準備、運営に大きな協力をいただきました。

 片岡ガバナーも過去に新世代奉仕活動に熱心に取り組んだロータリアンだったそうで、ことさらライラには絶対的な自信と期待がみなぎっていました。その後、日立市で2回、筑波山の県立青年の家に1回関係しました。

 さて、今年度第33回ライラセミナー開催になりますが、ここでライラセミナーの生い立ちを述べてみたいと思います。

 1949年にアメリカで設立された、指導者キャンプがライラの原型で、翌年、1950年にオーストラリアとニュウジーランドがその年に行われたクイーンズランド州創始100周年記念を祝うため、州各地から集まった若い人々をもてなしたことがきっかけで、若い人たちの中にある潜在的な指導者、リーダーとしての素質と善良な市民としての責任感を啓発するためのプログラムを開発したもので、1971年にRIによって全世界的に青少年プログラムとして採用されたものです。

 また、日本では1975年~76年に2660地区(大阪府)にて19RC合同で開催されたのが最初でした。

 2820地区においては、当初2550地区(栃木県)と合同開催で1978年~79年に青少年活動委員会が設立されました。そして79年~80年にRI創立75周年記念事業として第1回ライラセミナーが茨城県高萩市、大心苑を会場に開催されました。

 また、1992年に両地区が分割されましたが、その後3年間は合同開催をとりました。そして、第16回以降は独自開催となり、しかし、第18回開催は中止となりました。それから第19,20回はひたちなか市の陸上自衛隊施設学校、第21回は土浦市の国民宿舎「水郷」、第22回から当地、あすなろの里で開催されたのです。

 さて、昨今、時代が移り変わり日本の社会はあらゆる面ですでに新自由主義時代と格差社会に入ったと言われ、将来を担う青少年にとってたいへん厳しい次代が予想されます。そして今、強いリーダーシップが待望されています。

 ライラセミナーが地域社会を担う青少年に対して生きる希望と勇気を与える一助となることを願い、またライラ委員として長き5年間の推薦を頂き、すばらしい経験を与えてくださいましたクラブに改めて感謝を申し上げますとともに今後クラブの若い会員の方々に是非、新世代プログラムに積極的に関わりを持っていただき、将来の地域リーダー育成によりいっそう力を注いでいただきますようお願いをして卓話を終わります。
 

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