常総市長 高杉徹様 2012.9.19

 7月8日の常総市長選挙により水海道市・常総市と続く歴史の中では、第8代の市長となりました高杉です。このたび水海道ロータリークラブの例会にお招きいただき、ありがとうございます。 8月3日から職務についております。
 本日は長期的なビジョンと短期的な目標を述べてみたいと思います。
 「歴史的な役割や使命は何か、自分はどのような役割をもっているのか」市長として2つの使命をお話しします。

 1つは公務員の意識改革です。そして行政の改革です。
 私の尊敬するかつての出雲市長の岩國 哲人氏(いわくに てつんど)は在任中に徹底した行政改革を行いました。
 市役所行政は最大のサービス産業であらねばならない。そう考えれば具体的に土日も開庁すること、自ら市民の所にサービスに行くこと、またショッピングセンター等、人が集まるところに窓口を設置すること、また鬼怒川の西側地域にも出張所を設けることなど、これから何年かかろうと実現していかねばなりません。

 2つ目は市の財政再建です。現在常総市の借金は474億です。
 税収をとってみても平成19年度の105億から22年度は91億。地方債発行に限っては17億が22年度は35億となっています。

 これからやるべきことは財政と経済の在り方を真剣に考え、市の税収を上げていくことです。
常総市は県内44市町村中、6番目に工業生産能力が高い。現在の工業用地は倉庫や置き場になっているところも多く、企業誘致等、これから伸びてゆく芽を生み出していかねばなりません。
 産業、雇用政策に力を入れることにより自ずと税収が上がりますが、これは5年から10年かかるかもしれません。

 また工業だけでなくサービス産業、医療、福祉、文化の発展に力を入れた街づくり、学校の誘致等、将来に向けた産業、雇用改革を推し進めて参りたいと思います。

 最後に議会についていくつかの大切な報告があります。
○東日本大震災により石下西中の校舎が使用できなくなり、生徒は勉学や部活動に大変な支障をきたしています。このたびの臨時議会で校舎建設の工事契約が可決され来年の9月30日に完成の運びとなりました。議員の皆様に感謝しております。

○選挙公約である市長報酬削減では1年ごとに給料だけ50%カット条例が否決されましたが9月5日に4年間給料、期末手当カットの議案を再提出しました。9月25日に議会で賛否が問われることになりました。

○副市長、教育長、教育委員の人事について
副市長として公平性の立場から石下地区の方を推薦。教育長には長年、いじめ、不登校、障害児教育や心の相談、社会教育に携わってきた女性の方を推薦しているところです。選ばれた市長としてこのような人事はぜひ、議会で承認していただきたいと願っています。

○最後に街中に公園や施設をつくる事業については
①イベント広場、祇園、朝市やトラック市場
②商店街、カスミに近いということで買い物客の駐車場
③緊急災害時に街の中で避難できる場所
として活用できる方向で見直しをしています。

 まだまだお話ししたいことはたくさんありますが時間ですのでこれにて終わります。ご清聴ありがとうございました。