米山奨学生 全 志英さん 2013.3.6
米山ロータリー奨学生としての2年間 | |
2年間、米山奨学金をいただいたことは、研究の面でも生活の面、また、人と人とのコミュニケーションの面でも非常にありがたいことで、感謝の気持ちで一杯です。 日本での生活の大部分は学生としての生活であり、先生や学生と会うことしかできませんでしたが、ロータリー奨学生になって、多様な分野のロータリアンと会えることができて、本当に自分の人生の中で、一番、いい機会でした。 また、他の専門分野の奨学生たちとの年2回の旅行などがあって、そこで、自分の専門分野とは異なる研究の話も聞けたので、貴重な経験でした。 自分は人見知りで、あまり、周りの人と合わせたりすることが苦手でしたが、水海道ロータリアンの方々からの暖かい言葉や優しさに自然と心が開けました。また、カウンセラー青木さんから、せっかく2年間、奨学生になって、例会に2年間、参加することから、水海道ロータリアンとの親密な交わりのために、わざわざ1年間、水海道ロータリークラブで、韓国語の講座を開いてくださって、例会の後にもロータリアンとの交わりができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。 いろいろな思い出がありすぎて、全部、書けませんが、このような出会いができたことは、自分の人生の中で、一つの宝物になりました。また、人は人とのコミュニケーションが大事であることも分かりました。 これから自分はどのような生き方をすれば、いいだろうかについても考えることができました。自分のみがうまくいけばいいことではなく、まずは大きいことではなく、できることからはじめ、現在いる場所の人に、最後には世界中の人にいい影響を与える人になりたいと思いました。 とくに2011年3月11日の東日本大震災はいろんなことを考えさせました。そのときに韓国にいたら、隣の国に大変なことが起こったとしか考えられなかったと思いました。 しかし、そのときに日本で地震を体験して、毎日、テレビで東日本大震災の映像をみたので(まるで戦争のような映像)、身近なことで、国は違うかもしれないけど、自分の国で起こったことと同じように感じました。 私、自分ではなく、私たちという言葉が必要なときでした。また、韓国人、日本人ではなく、人間という感じでした。韓国でも日本でも、世界どこでも震災が起こることで、私は大丈夫だから、別にいいことではなく、震災が起こることにより、世界が一つになれると感じました。 このように大変な時期にも関わらず、奨学金を2年間、いただくことから、日本と韓国の架け橋としての役割以外にも一生、恩返しするという気持ちで生きていきたいと思います。 最後に、2年は短い時間ではありませんが、あっという間に過ぎました。これからも水海道ロータリークラブの皆様と、世界どこにいても、繋がりたいと思います。 本当に2年間、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。 |
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