水海道第二高等学校 校長 横島義昭様 2012.1.25

「水海道二高の歩み」
1. はじめに
・本日は、創立100週年の本校への地元からのご支援に「感謝」、生徒募集(子供、孫)の「営業活動」(今は好調も生徒集めに要努力)のために伺った。
・今日は、主に本校の「100年の歩み」と「現在の状況」についての話をしたい。

2. 本校の歴史
・明治44年(1911)に、水海道町と六ケ村(大生村、三妻村等)の組合立として、新八間掘の水門の北側付近に創立。第1回入学生は48人。

・我が国が日露戦争勝利後、近代化の歩みが加速した時代、女子教育(良家の子女)の熱き期待のもとに設立。当時、制服袴の裾の白2本線は地元女子の憧れだった。

・大正11年(1922)に、地元の熱心な陳情(小倉邦一郎氏、増田兆五氏、大串郁三郎氏等)により、県立に移管し、「県立水海道高等女学校」となった。

・県立高女は水戸、土浦に次いで3番目。校地を現在地に移し、ローズ色の木造2階建校舎を建てた。会公式には人出が数万人、町を挙げての祝賀。

・昭和2年(1927)に、校訓「自立・協和・優雅」が定められた。高女の「自律」(自立)は当時(関東大震災から4年後、金融恐慌)、革新的であった。

・戦後の学制改革(6・3・3制)を受け、昭和24年(1949)に、現在の「水海道第二高等学校」なる。男女共学になり、男子の1回生18人が入学した。昭和34年で一端途切れるが平成7年から再び入学。

・その後、卓球の大川とみさんの活躍、女子ハンドボールの2度の全国制覇など、輝かしい功績を残しながら現在に至る。

3. 本校の現況
・学校規模・・・・生徒数718人(男子209人(29%))。普通科3、商業科2、家政科1。職員数67人。

・進路状況・・・・大学:専門学校:就職=3:5:2。普通科で5割、商業科・家政科も2割は大学へ。
・部活動状況・・・・ハンド部:インハイ52回出場。水泳部:関東大会出場。野球部:夏3回戦進出。

吹奏楽部:東関東コンクール金賞。バスケ、バレー、卓球、テニス、バド、書道、美術が県大会。

4. 本校の将来展望
・夏の中学生1日体験入学に約1000人参加。希望調査(11月)で2.2倍(県内2位)⇒人気校と言われるが、「ゆでガエル」のおそれもあり。

・県立高校再編整備(H15~H32)・・・生徒数の減少(5万人→2.5万人)により統廃合が進展。111校(H15)→100校(H23)→88校(H32)[△23]⇒生き残りをかけて魅力ある学校づくりが不可欠。

・生徒一人一人の「伸びしろ」をシッカリ伸ばせる学校づくり。⇒現在、8割が上級学校に進学。→県族教育で高い専門性を身に付けさせるため、キャリア教育重視型進学校を目指す。

5. 終わりに
・地・地域から信頼される学校にしたい。⇒地域貢献も重視・・・市FCにロケ協力(H22:4回、H23:6回)

・水海道二高は地元の熱意により作られ育てられた学校。引き続きご支援よろしくお願いいたします。

   
 
 海老原情報委員長による紹介
 本日、卓話をお願いしました茨城県立水海道第二高等学校 校長 横島義昭様をご紹介します。旧関城町出身で、現在は筑西市在住です。教育課題に、生徒一人ひとりの「伸びしろ」を伸ばすこと。

 趣味・特技は、テニス(週に1回)、登山(百名山走破を目指している)。カウンセリング(学校心理士(スクールカウンセラー)の資格あり)茨城県立水海道第二高等学校は、この度創立百周年を迎えられました。

 昨年11月23日には、同校体育館において、記念式典が盛大に挙行されました。当日の式典会場には来賓席に当クラブ会員、鈴木邦彦会員のお顔もお見受け致しました。

 学校医のお立場でご臨席のご様子でした。頂戴した記念誌を拝見しますと、五木田利明会員も校医のお立場で二高の学校経営ご尽力なされております。

 一方では、当クラブとしても数年前、ロータリー地区協議会の開催に際しては、会場をお借りした経緯もございました。

 本日の横島校長の卓話を契機に、当クラブ会員と二高との交流、会員の二高への理解を深めるきっかけとなれば幸いです。それでは、卓話をお願い致します。