米山奨学生 全 志英さん 2011.5.11

青木清人カウンセラーと共に
日本と韓国の文化差
 はじめまして。私は今年から米山奨学生になった全志英と申します。現在は筑波大学の生命環境科学研究科博士後期2年生で水海道ロータリークラブには2年間、お世話になりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 私は韓国人で、日本の生活は今年で6年目になります。6年間、日本での生活の中で韓国とは違った点について話したいと思います。話をする前にもちろん韓国に詳しい方々も大勢いらっしゃると思いますが、韓国について一般的な話から始まりたいと思います。

 韓国の人口は5千万人で、首都はソウルです。宗教はキリスト教や仏教などがあります。日本でよく知られている食べ物はキムチ、焼肉、石焼ビビンパ、チヂミ、ユッケ、サムゲタンなどがあります。

 ちなみに私は韓国の南部地方の釜山の出身であり、釜山は海と山の自然がたくさんある場所で海産物が有名な都市です。特にドンレパジョンは韓国の中でも有名なチヂミであります。

 また、韓国人はワールドーカップでの応援を見たことがある方は分かると思いますが、基本的に情熱で熱い国民性を持っており、短所としては海外メディアからもよく言われている短気なところです。

 さて、日本と韓国の違いの中でシステムの面から見ると、大学の生活が以外と違いました。特に韓国の大学生は就職活動が日本のように行わず、まずはパソコンの資格やTOEIC点数、自分の専攻と関連がある資格を取るために4年間、頑張ります。

 また、夏休みや冬休みになると、将来に就職したいと思う会社にエントリーし、インターンシップを行います。これに比べて日本は大学3年生の秋から就職活動が行われ、将来に勤めたいと思う会社の説明会を参加して、エントリーします。そこから面接が行っており、最終的に内定を得るために長い時間をかけて頑張ります。

 そして、性格から見ると、日本人はルールをちゃんと守り、よく我慢し、冷静で相手に迷惑をかけないようにします。つい最近、起こった東日本大震災を見ても明らかになっております。

 テレビで放送されている震災地での人々は誰も大きい声を出しながら、号泣していませんでした。また、非難所でもみんな我慢しているから自分も我慢することが当たり前のように思われ、家も家族も失われても自分の命を助かってもらったから、これから復興のために自分に何ができるかを考えることに非常に感動を受けました。

 さらに震災地でのとこでも暴動は起こってなかったし、普通の日常生活の中で、電車やバスで周りに迷惑をかけないように誰も携帯電話で通話する人はいません。韓国と比べたら、とても違う点だと思いました。

 私は2年間は日本にいます。今まであまり人と関わることより、一人でいることが好きでしたが、今回の東日本大震災で感じた人間は一人で生きていけないことから、水海道ロータリークラブでの活動もここで出会う方々との関係も大事にしていきたいと思います。

 これからどうぞよろしくお願いいたします。