日立港ロータリークラブ 三本菅秀夫様 2007.11.15
「詩吟」のお話 |
詩吟とは、漢詩を朗々と声高く詠う(又は吟ずる)ことを言う事とされています。漢詩は、中国漢の時代に体系づけられたと言われています。 中国の漢の時代とは三期に分けられ、前・中・後漢の時代。今から約1600−1650 年前に発達した中国の文学遺産と言われている。日本においては、江戸時代中期ごろに幕府の勉学所、昌平校に各藩の上級武士を集め、四書、五経を教えた頃より作詩が盛んになったと伝えられています。 四書とは、儒教の四つの経典を言う。 1.大学 2.中庸 3.論語 4.孟子の四書をいう。 五経とは、儒教学で重んじる。 1.易経 2.詩経 3.書経 4.春秋 5.礼記の五つの経書武家時代、昌平校で学んだ武士が各藩に帰り、藩校において各地の武士に勉学させた。 この頃に藩校が設けられた。水戸徳川家では、第九代藩士徳川斉昭が建てた弘道館において勉学させ武士の教育をした。 漢詩の種類 1. 絶句(4行詩文)、五言、七言に分けられる 2. 律詩(6行と8行の詩文)五言、七言に分けられる 3. 拝律、長文詩、物語調と自叙伝詩文とがある 1. 絶句・・・・4行詩文で四句から成り、1行目から起句、承句、転句、結句の4句から成る詩文。 2. 律詩・・・・六行詩と八行詩の二種がある。絶句のように起承転結の呼び方ではない。 六行詩は、首聯(起聯)、頷聯(前聯)、頸聯(後聯)、尾聯(結聯)と呼ばれる八行詩は、対句(二行で一句となる)の形式となり 1,2 行目を対句となり首聯 3,4 行目を対句となり頷聯 5,6 行目を対句となり頸聯 7,8 行目を対句となり尾聯 と呼ぶ、そして絶句と同様に五言、七言律詩があります。 |