異常気象 |
・最高気温の上昇や熱波の増加 |
・洪水の規模と頻度の増大、土壌浸食の増加 |
・夏季の乾燥と干ばつの増加 |
・エルニーニョ現象に関連した干ばつや洪水 |
水資源への影響 |
・人口増や水利用の増加により、衛生的な水を確保できない人々が、2025 年には途上国を中心にして50 億人に増加 |
農林業への影響 |
・熱帯では、一部の作物は気温の僅かな上昇で生産減少
・気温上昇で、世界の食糧需要の増加に供給能力が追いつかず、食料価格が上昇
・干ばつの増加で農作物生産が減少
・乾燥で森林火災のリスクが増大 |
生態系破壊 |
・気候変化による生態系の深刻な崩壊
・絶滅危惧種の絶滅のリスクが増大
・サンゴ礁、マングローブ、湿地などの沿岸生態系の損失 |
海面上昇、沿岸域の被害 |
・2080 年代までに40cm 海面上昇する場合、高潮により水害を受ける年平均人口が7500 万〜2 億人に増加
・海面上昇によるインフラへの損害はエジプト、ポーランド、ベトナムなどの国で数百億ドルにも及ぶ可能性 |
経済損失 |
・異常気象による経済損失は、50 年代の年間39 億ドル( 約4700 億円) から、90 年代の年間400 億ドル( 約5 兆円) へと10.3 倍増 |
健康への影響 |
・熱中症の増加、熱波による高齢者や貧しい人々の死亡
・マラリアやデング熱などの伝染病の流行域の拡大
・洪水増加で溺死、下痢などの増加、途上国の飢餓や栄養失調の悪化
・低収入で脆弱な人々( 特に熱帯・亜熱帯の国) の健康へ大きな被害
・低収入で脆弱な人々( 特に熱帯・亜熱帯の国) の健康へ大きな被害 |
南北格差 |
・温暖化の影響には特に途上国が脆弱で、先進国と途上国の福利の格差が拡大 |
破滅的な変化の可能性 |
・海洋循環の大規模な遅れ、グリーンランドや南極の氷床の大規模な崩壊、メタンハイドレートの放出など、急激な変化の可能性
・極地域の気候変化はひとたび始まると数世紀にわたって続き、氷床、海洋循環、海面水位の上昇に不可逆的な影響 |