留学生 時 亮さん 「日本の留学生活」

2005.10.26クラブ例会にて
 初めて来た時、寂しくて、日本語が分からなく、本当に困りました。研究室のみんなと留学センターの先生たちは熱心に手伝ってくれて、だんだん日本語が話せるようになってきました。

 筑波大学は、有名な異文化交流のできるいいところです。学校の色々活動に参加して、はじめて来た時の慣れない感じが徐々になくなりました。でもつらい事もあります。日中両国では、10倍の収入格差があります。自分の目指す道へ進みたいのですが、生活のため、週3回ぐらいアルバイトをしなければなりません。

 勉強と実験が忙しく、またバイトをやりすぎると学業に影響がでます。 勉強・・・現在私は筑波大学の実験病理に癌の浸潤能に関与するトランスフォーミング増殖因子βの標的遺伝子の同定の研究をしています。

 二年間研究して、大腸癌の原因遺伝子を確認するため、一つの腸上皮に特異的に発現する新しいephrin-A1トランスジェニックマウスのモデルを順調に製作しました。現在、ephrin-A1の過剰発現は大腸癌の進展を促進すると言う英語の論文を書いています。

 交流・・・約二千年前から中国と日本の交流は今日に至るまで各分野でさらに広く深く進んでいます。友好の関係は経済発展と文化交流を促せます。これは中国のことをよく知っている日本人たちと私達留学生が努力すれば、中国のことを知らない日本人と日本のことを知らない中国人がお互いをよく理解できるようになると思います。

 私は茨城県に選抜され、平成17年茨城県親善大使として任命されました。

 国際交流のため、県内の小・中・高の学校に講師として赴き、積極的に交流活動をしています。 目標・・・卒業した後は国へ帰って、大学の基礎医学の先生になりたいです。学んだ知識を学生さんたちに教えながら、癌に関する研究を続けます。

 臨床の状況を考察しながら、遺伝子レベルでがんを治療する研究を早く応用できるように頑張って行きたいです。私は日本にいる間に学んだ医学専門知識または日本語、日本文化、そして留学経験を活用して、中日の友好、国際協力などの役に立ちたいと考えています。